2017年08月04日

再び白雲岳を訪ねる(後編)

 食事を済ませ、白雲避難小屋を発ち、高根が原へと下ります。例年、
一面、チングルマ、ツガザクラ、などが咲き乱れる花園なのですが、雪
解けが遅れ、花々が疎らで寂しい限りです。でも、日当たりのいい所で
は、すでに、初夏の花が終わりを告げ、ウサギギク、チシマギキョウ、
ナガバノキタアザミなどの花が咲きはじめ、初秋の訪れを感じさせてい
ます。季節の移り行く様は早いですネ、一瞬です。
 ところで、高根が原を経て忠別沼に至る道は平坦で、山岳というより
丘陵というイメージです。その道を私は、足元に咲く花々を目で追いな
がら、右に旭岳、左に高原温泉越しに石狩連峰を望み辿るのですが、実
に牧歌的で清々しい気分になります。
 ふと、そんな時、先住民族アイヌの人々がこの山域を駆け巡っていた
頃のことが思い浮かび、知らず知らずのうちに、ケルトの旋律が頭の中
を流れます。その響きが、まるでアイヌの人々の声のように感じられ、
胸が熱くなります。何と幸せな時間でしょうか?チョットすると、私の
創作の原点はここにあるのかも知れませんネ。
 ところが、忠別沼附近で、こんな落とし物を発見しました。
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posted by sounkyo at 13:09| 館長のつぶやき

2017年08月01日

再び白雲岳を訪ねる(前編)

 写真ミュージアムの正面玄関がすこし寂しいのではという意見を耳に
しました。そこで、それに相応しい縦位置の大きな作品を展示すること
にしました。
 でも、私の作品には縦位置が少なく、その撮影のため、時間を見つけ
ては山に通っています。(私が山に行きたいものですから、口実にして
いるかもしれませんが?)
 先日も、先週に続き25日から二泊三日の日程で、再度白雲岳を訪ね
ました。予報では晴れでしたが、初日から雨がパラつきはじめ、夜、激
しい雨になりました。そのためシラフが濡れ震えながら朝を迎えるはめ
になりました。
 しかし、夜明け前、トムラウシ山が序々に雲海の中から姿を見せはじ
めました。私は慌てて撮影ポイントに向かいます。それにしても、朝一
番の強烈な光を受け、紅く染まった雲を棚引かせ、その上に立つトムラ
ウシ山の姿は、実に素晴らしいですネ。岳人の憧れの山と呼ぶに相応し
い名峰です。
 朝食をマッシュポテトとベーコン、コーヒーで済ませ、附近を散策し
ましたが、残念ながら、花の開花時期が微妙にづれ、思い描く構図が得
られなかったので、往復6時間と少し長いのですが忠別岳まで足を伸ば
すことにしました。
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posted by sounkyo at 14:08| 館長のつぶやき

2017年07月23日

いよいよ夏山到来(後編)

 以前であれば、今頃の時期、白雲避難小屋は連日満員の状態でした
が、最近、その数が減少している感じがします。なぜでしょうネ。
 それはさて置き、
 日の出とともに、雲海が湧き上がりトムラウシ山が姿を隠しはじめた
ので、予定を変更し白雲岳山頂に向かうことにしました。初夏を彩る花
々がそろそろその役目を終え、次の花たちにバトンタッチする節目の時
を迎えたらしく、思いのほか花が少ない印象を受けました。でも、頂上
直下だけは別で、チングルマが群生し、私を迎えてくれました。
 山頂に立つと、幸いなことに、急に雲が薄れ、岳人の憧れトムラウシ
山姿を現しはじめました。北方向には、旭岳、北鎮岳などの表大雪、そ
して東に目を展ずると、ニペソツ山など石狩山系の山並みが峰を連ね、
大雪山ならでの壮大な景観に圧倒されるようです。
 予報では好天が望めそうでなかったのですが、大雪山は、また笑顔で
迎えてくれました。私は立ち去り難い気持ちで山を眺めていましたが、
至福の時というのは、この状態のことを言うのでしょうネ、感謝の一語
です。
 その夜、急に風が吹き、雨音で目が覚めました。あと一日好天に恵ま
れれば仕事が終えられたのに、残念ですが、心を山に残し、雨の中山を
下ることにしました。
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posted by sounkyo at 12:14| 館長のつぶやき