この季節、高原温泉の滝沼・緑沼の氷解が進み、沼面に氷雪が模様を描きます。
その隙間の水面に残雪の大雪山が美しい姿を映します。この残春の情景を求めて、
早朝登山口を出発しました。
5月23日 最初に入山した時はぶ厚い雪に覆われ、登山口近くの湿原だけが
雪が解け、はずかしそうに水芭蕉が姿をみせておりましたが、今はすっかり巨大
化し、同伴者がまるでハクサイ畑だねと笑うほどでした。
しかし、ヤンベの分岐を過ぎ、滝沼に近づくと、生まれたばかりの水芭蕉が雪
間から可憐な姿をのぞかせ、つい香りを求めて顔を近づけたい気分になります。
だが、滝沼に近づくにつれ、例年になく雪量が多く、また風倒木が道をふさぎ、
それを避けて元の道に戻るルートフアンデングがままならず、また、足跡もすぐ
消えるので、安全性を最優先に考え、止む無く引き返すことにしました。来週は
笑ってくれるかな?
下山が早かったので、先日、NHKで放映された丸瀬布町の藤の花を訪ねること
にしました。この公園は北海道で最大規模の藤の花を楽しめる観光スッポットで、
以前一度は訪ねたいと願っていました。
しかし、残念なことに、すでに花の盛りは大きく過ぎ一部分だけが咲き残ってい
ました。この規模の藤棚であれば、満開のときは見応えがあることでしょう。でも
残りの花を愛で、満開の藤の花を思い浮かべ、来年また来るぞと期待を込め見るの
も夢が広がります。
帰りがけ、天気が良かったので、草原に寝転んで、昨年収穫のトウモロコシをほ
おばり楽しい時間を過ごしました。途中 山彦の滝を経由に帰りましたが、訪れる
人が少なく静かな雰囲気がいいです。
北国の春、花々が一盛に咲き、まさにこの世の楽園です。