2021年10月25日

キタキツネに誘われて、浮島湿原へ

  今年の山納めを、どの山にしようかと考えていましたが、降雪量のことを考慮し、浮島湿原にしました。
 浮島湿原でのヒグマの事故、そして層雲峡でも度々 ヒグマを目にしていますので、注意し、人出の多い日曜日に登山
をしました。しかし、幸か不幸か山では誰ともお会いできませんでした。
 ただ苦労したことは、降雪量が多く、クマイザサが倒れ道を塞ぎ、所々登山道がわかりづらくなっていたことです。
 しかし、注意深く見ると、雪上にキタキツネの足跡が続き、助けられました。
 それにしても、キタキツネに誘われてというのは、さすが、北海道の山ですネ。
 でも、この野趣に満ち、豊かな自然が、北海道の山の魅力ではないでしょうか。こんな素晴らしい景色を独り占めで
きる私は、本当に幸せ者です。  

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 湿原に着くと、幸運にも時折雲間から陽光が射し、湿原全体を明るく輝かせます。
 湿原は、池塘の周辺を残雪が様々な模様を描き、さびしい晩秋の景観を美しく飾り私を迎えてくれました。
 私はゆったりとした気分で散策し、その後、ザックを枕に木道の上で身体を休めました。
 私はこの湿原にも多くの思い出があります。
 二年前の八月訪ねた時には珍しいエゾノヒツジグサが池塘一面に花を咲かせ、私を楽しませてくれました。
 また、昨年六月中旬に訪ねた折には、私は木道の上に張った薄氷に気づかず、すべって転倒し、背骨を骨折しやっと
の思いで登山口まで歩いた苦い思い出、そして様々な人々との出会いがあり、その一つ一つが私を思い出の世界へと誘
います。

 果たして来年は、山々がどんな装いを凝らし私を迎えてくれるのでしょうね。今からわくわくしています。

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posted by sounkyo at 11:12| 館長のつぶやき