2017年08月15日

今年初のトムラウシ山(後編)

 撮影を終え、トムラウシ山南沼に向かいました。私が、いつもテント
を設営する場所は、少し奥まった位置にあり、静かで小型テントがやっ
と一張りか二張り張れるスペースなのです。私は、ここが好きで、何十
年も使用させていただいています。それだけに、この山を通して楽しい
出会いや、多くの悲しい遭難事故に接し、それ等に纒わる思い出の地で
もあるのです。(すこし複雑ですが)
 さて、この話は次に譲り、夜半過ぎ急に雲が薄れ、星空が広がりはじ
めました。こうなると、期待感で目が冴え、シラフの中でまんじりとも
せず朝を迎えるのが常です。
 到頭、待ちきれず午前三時、月明かりを頼りにトムラウシ山頂に向か
うことにしました。振り返ると、十勝連峰の中空には満月が浮び、山肌
の青白さと相俟って、幻想的な雰囲気を漂わせています。自分の足音以
外何も聞こえない、その静かな世界もいいですネ。何か心と身が山と一
つになって溶け合っていくような不思議な気分になります。
 日の出前、山頂に立ちました。北方向を望むと、先週訪ねた白雲岳が
紅く染まっています。それにしても、山の朝は、なぜ、これ程までに、
荘厳で美しく、人の心を揺り動かすのでしょうね、
 でも、少し残念なこともありました。花を求めていたのに、すでに夏
の花は終わり、ミヤマアキノキリンソウなどの秋の花が疎らに咲いてい
るだけでした。しかし、嬉しいこともありました。山でお会いした名前
を存じ上げない方から、先生のミュージアムに行ってきました。と感想
を述べていただいたことです。
 私にとって作品は自分の子供のような存在です、只々感謝の一言に尽
きます。
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posted by sounkyo at 14:49| 館長のつぶやき