2023年06月21日

ウグイスの鳴き音に誘われ浮島湿原へ

 いよいよ、夏山シーズンの到来ですが、私はまだ足が慣れていませんので それを兼ね浮島湿原を訪ねて参り
ました。
 浮島湿原は、毎年訪ねるのですが、この季節、ダケカンバの黄緑色の新葉が爽やかに彩り、私を迎えてくれる
のですが、今年はすでに青緑色に変わり、私は少々気落ちしました。
 でも、ウグイスがあちらこちらで大きな声で囀えずり私を迎えてくれ、清々しい気分で山道を行きます。
 湿原には、アカエゾマツが生育し、点在する大小無数の池塘とあいまって 沼ノ原湿原と異なる景観を示して
います。私は、ヒグマを警戒しながら ゆったりと湿原を一周し 他に登山者がいないことを幸いに、木道の上
にザックを枕にしばし昼寝をすることにしました。空は澄みきった青空、日頃の煩わしさが吹っ飛んでしまうよ
うな至福の時でした。やはり山はいいですネ。
 帰りは、丸瀬布の温泉で汗を流し、上川町にもどりましたが実にいい一日でした。

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            この木道は一昨年、滑って転び背中を骨折した思い出の木道です。
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posted by sounkyo at 11:24| 館長のつぶやき

2023年06月15日

北海道で最も遅いチシマザクラ

 北海道で、最も遅く咲くサクラが、黒岳五合目のチシマザクラであろう。この薄いピンクの花が咲くと、大雪山もいよいよ夏山シーズンの幕開けである。昨年、訪ねた時は、人がいないことを幸いに、地面に転がり、昼寝をしたことが、なつかしく思い出される。

 黒岳五合目から望む黒岳の山並みは、山肌を残雪が美しい模様を描き、その前景をチシマザクラが彩りを添え、この季節ならではの清々しい景観を示しています。ふと足元を見ると、早咲きのチングルマが咲き、実にいい。
 私は好天に恵まれたことに感謝し、ゆったりとこの景観を楽しみながら下山した。

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posted by sounkyo at 12:49| 館長のつぶやき

2023年06月10日

大雪山に先住民族の思いをたずねて

 層雲峡より望む大雪の山肌は、残雪が少なくなり、夏山の到来を告げています。私も登山の準備を始めた。今年は、どんな花が咲くのだろうかと思いを巡らすのも、山の醍醐味の一つです。
 しかし、最近年をとったせいでしょうか、山の姿とともに、その折々に山で出合った人々が心に浮かび、そんな他愛もないことが胸を熱くすることが多くなりました。これも山の楽しみですね。
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 そんな折り、一万数千年前、先住民族が大雪山系白雲岳・小泉岳に残した黒曜石のヤジリなどのことが再度耳に入りました。
 当時の彼等は、どのようなことを思い、どのようなことを話しながら、この大雪山のお花畑の中を歩いたのでしょうね。
あれこれと彼等に思いを馳せるのも楽しいですネ。
 まだ、鉄のない時代、斧、槍、切る道具として貴重な鉱物であった黒曜石が、大雪山からわずか35qの白滝村にあったことも知らず、私は不勉強を恥じています。
 現在、白滝村には立派な博物館があり、出土した黒曜石が展示されているのですが、石器を眺めていると、一万年以上前の先住民族の生活の様子、人々との会話が聞こえてくるようです。次に訪ねた時には、ぜひ、石器づくりに挑戦するつもりです。 
  
 白滝村の帰りに、瀬戸瀬温泉で汗を流しました。やはり北海道は温泉ですね。


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posted by sounkyo at 14:44| 館長のつぶやき