ゆ 七月七日、二泊三日の日程で花を求めて白雲岳を訪ねて参りました。幸いなことに、三日間快晴に恵まれ
最高の登山日和になりました。
ただ、残念であったのが、昨年十月以来、初の登山であったため、体力面で苦労し、第三雪渓の急斜面で
は、5回も休みました。でも道側の可憐な花々に助けられ、夕刻、何とか白雲キャンプ場に着くことができ
ました。
遅い夕食を済ませた後、テントから西の空をみると三日月が輝き、とても美しく、心が洗われるようでし
た。
翌朝、白雲岳山頂まで足を伸ばし、花の様子をみてきましたが、白雲分岐からのガラ場にはエゾオヤマノ
エンドウが一面に山肌を飾り、今を盛りに咲いていました。しかし白雲頂部は、まだ残雪が多く今一歩という
感じでしたが、咲きはじめの花は清らかで美しいですネ。
白雲岳から望むトムラウシ山
キバナシャクナゲ キバナシオガマ
イワウメ ホソバウルプソウば
最終日、下山前に白雲避難小屋周辺の花々が気にかかり散策することにしました。例年なら、高根が原に下る
一帯には、花々が咲き乱れているのですが、残雪が多く、キバナシャクナゲが疎らに咲く程度でした。しかし、
モーレンの砂礫にはエゾオヤマノエンドウが一面に咲き、また、水場周辺の湿地には、エゾノリュウキンカが今
を盛りに咲き、時の経つのを忘れさせるほどでした。やはり白雲岳はいいですね。
ただ、私も反省しなければならないことがあります。午前11時、白雲キャンプ場を発ったのですが、突然遭
難救助のヘリコプターが飛来し、緑岳上空で病人の救助作業をはじめました。後刻知ったのですが、足が攣り動
けなくなったそうです
実は、私も今回準備不足で、山を楽しむどころか、大変な思いをしました。山は常に危険を伴います。自らを
過信せず、お互い注意したいものです。
白雲岳の雪渓 岩場に咲くエゾノリュウキンカ
雪しろに咲くエゾノリュウキンカ エゾオヤマノエンドウ