2017年08月20日

ナキウサギに遊んでいただきました。

 8月17日、久しぶりに、然別温泉近くの駒止湖を訪ねてみました。
この附近は、エゾナキウサギの生息地で、個体数も多く、それに加え、
手ごろな大きさの岩石が積み重なり、その上に生した地衣類、コケ類が
独特の景観を示し、写真のモチーフとしては最適の場所なのです。
 9時30分、着くと10名程度のカメラマンがいましたので、邪魔に
ならないように、一番奥の方に三脚を立て、ナキウサギが顔を出してく
れるのを待ちました。
 ところが、他の人の前には、よく姿を現すのに、私の前には、4時間
以上過ぎても姿を現しません。痺れを切らした私は、ポイントを変える
ことにしました。すると数分後、元の場所で鳴き声がするではありませ
んか、そんなことを何度か繰り返すうちに、帰宅予定の15時が過ぎ、
何かナキウサギに遊ばれたような気分で山を下りました。
 帰りの車の中で、ふと、私達人間は、日頃から小さな結果にこだわり
あくせくとした生活を送っていますが、一時足を止め、時より、霧の中
から姿を見せる美しい駒止湖を眺め、地衣類、コケ類の生す岩の上で、
気ままに生きるナキウサギ、そのどちらの生き方が、生ある者の本来の
姿なのであろうかと考えさせられました。
 時間を見つけ、近々また訪ねるつもりです。
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posted by sounkyo at 10:49| 館長のつぶやき

2017年08月15日

今年初のトムラウシ山(後編)

 撮影を終え、トムラウシ山南沼に向かいました。私が、いつもテント
を設営する場所は、少し奥まった位置にあり、静かで小型テントがやっ
と一張りか二張り張れるスペースなのです。私は、ここが好きで、何十
年も使用させていただいています。それだけに、この山を通して楽しい
出会いや、多くの悲しい遭難事故に接し、それ等に纒わる思い出の地で
もあるのです。(すこし複雑ですが)
 さて、この話は次に譲り、夜半過ぎ急に雲が薄れ、星空が広がりはじ
めました。こうなると、期待感で目が冴え、シラフの中でまんじりとも
せず朝を迎えるのが常です。
 到頭、待ちきれず午前三時、月明かりを頼りにトムラウシ山頂に向か
うことにしました。振り返ると、十勝連峰の中空には満月が浮び、山肌
の青白さと相俟って、幻想的な雰囲気を漂わせています。自分の足音以
外何も聞こえない、その静かな世界もいいですネ。何か心と身が山と一
つになって溶け合っていくような不思議な気分になります。
 日の出前、山頂に立ちました。北方向を望むと、先週訪ねた白雲岳が
紅く染まっています。それにしても、山の朝は、なぜ、これ程までに、
荘厳で美しく、人の心を揺り動かすのでしょうね、
 でも、少し残念なこともありました。花を求めていたのに、すでに夏
の花は終わり、ミヤマアキノキリンソウなどの秋の花が疎らに咲いてい
るだけでした。しかし、嬉しいこともありました。山でお会いした名前
を存じ上げない方から、先生のミュージアムに行ってきました。と感想
を述べていただいたことです。
 私にとって作品は自分の子供のような存在です、只々感謝の一言に尽
きます。
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posted by sounkyo at 14:49| 館長のつぶやき

2017年08月12日

今年初のトムラウシ山(前編)

 8/6から8/8の日程でトムラウシ山を訪ねました。台風の接近が
懸念されましたが、好天に恵まれ、楽しい山旅になりました。しかし、
体調不良で、初日からファーストビバークをするはめになりました。
(鬼の霍乱というのでしょうか?)そこで、体調を優先し、植物に配慮
し、登山道の広い場所を少し借りることにしました。
 その選択が幸いしたのでしょう、翌日、ニペソツ山、石狩岳が雲海上
に浮かび、また、南遠方には、日高山脈が間近に望まれ、まさに、最高
の朝を迎えることができました。それにしても、山の朝は、冷たい空気
が肌をなぜ気持ちがいいですネ。
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posted by sounkyo at 12:09| 館長のつぶやき