2016年07月17日

石狩岳に父の後姿を見る

 エゾキンバイソウに誘われるままに、再度、石狩岳を訪ねました。
 しかし思いのほか開花が遅れ、三分咲き程度でしたが他の花々が
咲き競き、山頂に至る東稜線は、まるで“花の山・石狩岳”という雰
囲気です。この雲上の花園心に浸み入るような美しさです。
 小石狩岳から川上岳に至る稜線は迫力がありますネ。氷河によっ
て削り取られ垂直に落ちる岩稜、その彼方には雲海上にニペソツ山
が立つ。この荒々しい男性的な山容にはいつも圧倒されます。
 私は、なぜこれ程までに、この時期の石狩岳に心が引かれるのか
今まで自問自答して参りました。でもやっと答えがでたようです。
 日頃、厳しく寡黙で、自分の意志を伝えるのが苦手であった今は
亡き父、その彼が時折発する言葉の中に男のやさしさ、思いやりを
感じたものです。この季節の石狩岳は、あの時の感覚を呼び起こし
てくれます。

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posted by sounkyo at 11:39| スタッフ日記

2016年07月10日

エゾキンバイソウを求めて石狩岳へ

  例年この季節、東大雪山系・石狩岳山頂直下の稜線には、エゾノキン
 バイソウが一面に咲き、見事な群落を形成し、その彼方には急峻なニペ
 ソツ山が峰を連ね、登りの苦しさを癒してくれます。私はこの景観がす
 きで7月6日より山に入りました。
  大雪山系の山容は、どちらかというと、曲線的で女性的な印象を与え
 ます。これに対してニペソツ山・石狩岳など東大雪山系は、褶曲山地特
 有の荒々しい男性的な山容で、アルペン気分を十二分に味わせてくれる
 、知る人ぞ知る名峰で、人気の高い山です。
  ただ、残念なことに、音更山から石狩岳を至って川上岳に至る稜線上
 には、高山植物保護のため幕営指定地がなく、それが要因かは不定です
 が、登山者が少なく、一人静かに山の雰囲気を味わうには最高の場所だ
 と存じます。そのため止むなく、この時期だけ稜線の南東傾面に大地上
 に残る雪渓に幕営するのもこの山の魅力の一つです。ただ今年は、残雪
 が少なく、雪を解かし飲料水を確保するのもままならないほどでした。
  それにしても、石狩岳より上川岳に至る稜線のスケール感には圧倒さ
 れます。右に、十勝連峰、トムラウシ山、表大雪山系、そして正面のニ
 ペソツ山に向かって、急峰な岩峰に沿って辿る、まさに山岳の醍醐味で
 す。
  少々心残りであったのは、エゾノキンバイソウがまだ蕾のままであっ
 たことです、多分、あと三、四日もすると満開になり山肌を金色に染め
 ることでしょう。これは、また来てくださいネ!と石狩岳が無言のメッ
 セージで、私を招いているような気がしました。
                    本当に、うれしいことです。
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posted by sounkyo at 14:23| 館長のつぶやき