2015年06月28日

新緑と残雪が眩しい高原温泉

 秋、美しい紅葉を求め高原温泉を訪れる人は多い。ダケカンバ、ナナカマド、ミ
ネカエデなど樹種が多く、急激に気温が低下するため、色彩が彩やかで日本一
の紅葉といっても過言ではありません。
  だが、六月の高原温泉も変化に富み深い味わいを見せています。初旬、山肌
を覆う雪原の所々に、信じ難い規模のミズバショウが群生し、空沼付近まで足を
伸ばすと、急流一面にエゾノリュウキンカが飾り金色に染まります。
 最近、週ごとに訪ねるのですが、日毎に溶雪が進み、顔を出した大地を植物達
が装い、同じコースを歩いても飽きることないです。
 そこで、一昨日(6月26日)も好天に誘われ出かけることにしました。多分、2,3
日前までは、沼面を氷雪が覆っていたのでしょうが、溶水が進み、緑沼の沼面に
山並みが姿を映し、漂う氷雪が季節の移り行く姿を示し、また、滝見沼に移動す
ると、新緑が残雪の照り返しを受け輝き、実に清々しい景観を見せています。
 私は、時の過ぎるのも忘れ見入っていました。やはり、六月の高原温泉はいつ
も期待を裏切らないですね。


IMG_0496.JPG   IMG_0481.JPG

IMG_0531.JPG
 
posted by sounkyo at 11:39| 館長のつぶやき

2015年06月25日

初夏を告げるエゾシカ

 六月も下旬に入り、層雲峡周辺の木々の色が、一層青味を増し、季節の移ろう姿
を感じさせています。しかし、時折、四月初旬のような低温の日々が続き、初夏の
訪れを実感できないでいました。
 ところで、このミュージアムのまわりには毎日、エゾシカが数頭姿を見せ、今朝
も二頭現われ草を食んでいます。近づいてきたのでよく見ると、一頭は毛替わりを
はじめ、もう一頭も、灰色の冬毛から茶色に輝く夏毛に生え変わり、見事な斑点を
浮き上がらせています。
 初夏の訪れを、エゾシカの毛替わりで知るというのは非日常的な出来事です。何
と贅沢なことでしょうか。さすが北海道、層雲峡ですね。
 只々幸せな人生に感謝するのみです。

IMG_0413.JPG    IMG_0419.JPG


posted by sounkyo at 12:11| 館長のつぶやき

2015年06月21日

山仲間

ニセイカウシュッペ山(1883m)は、大槍・小槍の岩峰がすっくっと立ち、
その鋭角的な山容は姿もよく、また上川アイヌの民謡の舞台ということもあ
り、人気度の高い山である。
 
 そこで先日、好天に誘われるままに登山口を発った。顔を上げると、青空
にダケカンバの新葉が目に眩しく、目線を下すと、雪渓が消えたばかりなの
であろう 生まれたばっかりのエゾイチゲ、マイズルソウ、ショウジョバカマ
などの花々が路側を飾り、登りの苦労を感じさせないほどである。
 
 ところで、私がこのニセイをはじめて登ったのは、約三十数年前の11月で
ある。その折り、ふとした切っ掛けで北大山岳部11名と同行することになっ
た。思いのほか降雪が多く時間をロスしたが、何とか大槍上部付近にたどり
着き雪上幕営をした。
 山中では、よく登山グループの方々に会う。中には伝統に裏打ちされ、そ
の伝統を後輩が受け継いでいる姿を目にする。この北大パーティで気づいた
のがなべ係である。食後、大きななべ底に焦げ付いた食物の残りをスプーン
で少しずつ丁寧に削り取り食べているのである。多分、下級生であろう、大
きな図体の男子学生がテントの隅で身体を縮め真剣に鍋と取り組んでいる姿
が、(大変失礼であるが、)何とも滑稽で、ユーモラスに見え、つい口元が
ゆるんでしまった。
 しかし、この飽食の時代 いまどきの若者なら、ほんの少し他人が口をつけ
ただけでもどうするであろうか? この様子を眺めていると、何か古き良き時
代のほのぼのとしたものが感じられてしまう。 それに加え、現在人間による
環境破壊の問題が取り沙汰されているが、この学生達の姿に、この問題の解決
の糸口が隠されているように思れます。
 
 さて、話は山にもどるが、大槍付近まで進んだとき、真っ黒い雲が空に広が
り、急斜面に張り付いた雪田の内部に大きなクラークが生じ、行きはいいが、
帰りは危険と判断し、安全面を考え、残念であるが頂上を断念し、次の機会に
譲ることにした。山は決して逃げないからです。

IMG_0361.JPG    IMG_0017.JPG

             IMG_0031.JPG


IMG_0004.JPG   IMG_0365.JPG

   IMG_0013.JPG           IMG_0383.JPG
posted by sounkyo at 13:59| 館長のつぶやき